Ubuntu 24.02で論理ボリュームの拡張

M1 MacBook AirにVMware Fusionインストしましたが、Ubuntuのインストールでデフォルトで割り当てるディスク容量は20GBで、さらに実際の論理ボリュームに割り当てられるのはその半分の10GB、デスクトップ環境にしただけで、すでに85%ぐらい消費しているのですぐに足りなくなるので拡張します。

Ubuntuの20.02からはLVMが標準になってるらしく、LVMは一言で言うと物理ボリュームと論理ボリュームの対応づけを柔軟に行える仮想化されたボリューム管理システムです。物理的に多くのサーバーでは複数のディスクが存在するだろうし、論理ボリュームという概念で複数の異なるディスクを同じ論理ボリュームにすることも当然必要になるから。

作業の参照は、

https://www.myit-service.com/blog/ubuntu-lvm/

<現状と関連するコマンド>

最初にディスクUTYでの見え方は、VMwareでディスク容量を30GBの物理ドライブにしただけで、そのうちの11GBだけがBlock Device(論理ボリューム)に割り当てられています

スクリーンショット 2024-05-17 13.28.22.png

 

・ディスク拡張に関連するコマンドと拡張前の状態

$ growpart

resize2fsと共にパーティションサイズの拡張に使われるらしけど、今回は使っていない

$ lsblk

list block devices、現在利用できるブロックデバイス(block device : Linuxにはブロックデバイスとキャラクターデバイスがありますが、一言で言えばファイルデバイス)の表示させる

スクリーンショット 2024-05-17 12.52.49.png

$ parted

パーティションの作成や削除などに使う、以下はparted起動してprint all実行の結果

スクリーンショット 2024-05-17 13.18.01.png

$ pvdisplay

物理ボリュームの詳細を表示する

スクリーンショット 2024-05-17 13.31.44.png

$ gparted

グラフィカルなインターフェースのpartedコマンド

スクリーンショット 2024-05-17 13.11.33.png

$ lvextend

LVM(RedHatではLVM2が標準らしいがUbuntuではLVMしかインストされていない)で論理ボリュームを拡張するコマンド

$ resize2fs

マウント状態で論理ボリューム変更を反映します

 

<拡張作業>

① 最初に仮想マシン(Ubuntu)の停止状態で、「仮想マシン」 →「設定」でディスク容量拡張しておく、今回は20 -> 30GBにしていますが元々が20GBのうちで論理ボリュームには10GBしか割り当てられていないから少なすぎ

② Ubuntu立ち上げて、GPartedで “->|”のアイコンで、対象のボリューム(/dev/nvme0n1p3)をリサイズします

③ $ lsblkでパーテションの割り付け確認して余裕容量を確認、残らず割り当てるにはlvextendコマンドで100%指定すればいいだけですが

④ $ sudo lvextend -L 27G /dev/ubuntu-vg/ubuntu-lv

で27.3GBの内27GBを割り当てします

⑤ $ sudo resize2fs /dev/ubuntu-vg/ubuntu-lv

変更反映のためにresize2fsを実行、マウント状態で実行できます(出来なかったら変えられない)

⑥ $ df

で確認、めでたくボリューム拡張が反映されました、

スクリーンショット 2024-05-17 13.44.21.png

 

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