Karel言語

Maker Faire Tokyo 2025でチェコの人たちが、四十年ぐらい前のマイコンボードを展示していましたが、そこのブラウン管ディスプレイに表示されていたのがKarel言語で記述されていると言っていました

じゃKarel言語って何なのと思ったのと、四十年前の言語が今も生き残っているのかというのは自然な疑問

実はちゃんと生き残っているようで、Pythonでも実装されていました

Pythonでの動かし方は、

% pip install stanfordkarel

でstanfordkarelをインストールする、なぜstanfordの名前がついているかというと、stanfordで学生の授業に使われたという経緯があるからのようです

以下のコードを見ればわかるように、forループはPythonのような形式、ロボットを動かすところは直感的なステートメントになっています

from stanfordkarel import *

def main():
    n = 4
    for i in range(n):
        while front_is_clear():
            move()
        turn_left()

if __name__ == "__main__":
    run_karel_program()

実行は、

% python karel.py

で起動しますが、ソースを見てわかるようにmain()が直接起動されるわけではなくて、run_karel_program()でプレイグラウンドが起動されて、起動されたプレイグラウンドからmain()を呼び出す形式を取ります

以下は実行させてみた動画

実はプレイグラウンドのカスタマイズもできるようです

KarelのキャラクタがGopherに似てる気がしますが、直接の関連は無いようで親しみやすいキャラクタを使うというところが共通点のようです

小中学生のテキストベースの学習言語としても面白いかなと思います

 

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syntax sugarはなぜsugarなのか?

今更ながらですが、wikipediaでは以下のように説明されています。

つまりまわりくどい表現を人間にとって分かりやすい(より心地よい : sweeter)表現に置き換えてくれるからと読めば良いようですから、それは説明として分かりやすいと思いました。

 

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abstract classとinterface

TypeScriptで改めて思うことですが、色々と世の中で議論されているのは承知のうえで、

過去の多くのオブジェクト指向言語と言われるものは、おそらくJavaが代表的ですがabstract classとinterfaceを持ちます。

どちらも例えて言えば建物ならば骨格を作る役目ですが(骨格なしでは粘土の家のように脆い作りになるから)、interfaceが全ての種類の骨格を規定するとするならばabstract classは壁とか柱の大括りのパーツを規定するようなもので、interfaceの方がより汎用性がある骨格定義方法だろうと思います。

ならば抽象化部分は全てinterfaceを使えばabstract classは不要に行き着くのですが、例えばGolangは抽象化はinterfaceだけで生態系として成り立っているわけで(Golangにはオーバライドも継承も無い、但しinterfaceで他のinterfaceは組み込めるけれども、従来型のオブジェクト指向言語の特徴は持たない)すから、おそらくinterfaceだけで不都合を感じることはないだろうと思うのでそうやってみようかと。

 

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