Goの標準のwebサーバー機能(@RaspberryPI)

Goの標準のライブラリにnet/httpというのがあって、これを使うとwebサーバーが簡単に立ち上げできます。もちろん複雑なことをやるならば他の言語と同じようにフレームワーク(実は単にnet/httpのラッパーらしい)が必要となるのですが。

ともかくも、以下のコードだけでhttp://raspberrypi.local:4000で実行ファイルディレクトリのpubディレクトリにあるindex.htmlの静的ページを返します。別にラズパイ以外でも同じなのですが、実際に使うのはラズパイだろうからラズパイでやっています。

package main

import (
    "net/http"
)

func main() {
    fs := http.FileServer(http.Dir("pub"))
    http.Handle("/", fs)
    http.ListenAndServe(":4000", nil)
}

ブラウザからアクセスするとこんな感じです、スタイルは未指定。

今時の言語ではwebサーバーは特別に分離しないで言語と一体化が自然な流れになってきています。

 

admin

 

Golangでクロスビルド

Go言語の特徴の一つだと思いますが、クロス環境のバイナリを環境変数の指定で作成できること。

例えば
Raspberry PIのような決して早くはないハード用のバイナリをMacで作成するのは現実的だろうと思う。

<hello_go.go>

package main
import "fmt"
func main(){
	fmt.Println("hello Go", 2*3)
}

のシンプルなソースを環境変数指定でビルドします。Raspberry PIの環境変数は、

$ go env
GO111MODULE=""
GOARCH="arm"
GOBIN=""
GOCACHE="/home/pi/.cache/go-build"
GOENV="/home/pi/.config/go/env"
GOEXE=""
GOEXPERIMENT=""
GOFLAGS=""
GOHOSTARCH="arm"
GOHOSTOS="linux"
GOINSECURE=""
GOMODCACHE="/home/pi/go/pkg/mod"
GONOPROXY=""
GONOSUMDB=""
GOOS="linux"
GOPATH="/home/pi/go"
GOPRIVATE=""
GOPROXY="https://proxy.golang.org,direct"
GOROOT="/usr/local/go"
GOSUMDB="sum.golang.org"
GOTMPDIR=""
GOTOOLDIR="/usr/local/go/pkg/tool/linux_arm"
GOVCS=""
GOVERSION="go1.19.4"
GCCGO="gccgo"
GOARM="6"
AR="ar"
CC="gcc"
CXX="g++"
CGO_ENABLED="1"
GOMOD="/home/pi/go_prj/go.mod"
GOWORK=""
CGO_CFLAGS="-g -O2"
CGO_CPPFLAGS=""
CGO_CXXFLAGS="-g -O2"
CGO_FFLAGS="-g -O2"
CGO_LDFLAGS="-g -O2"
PKG_CONFIG="pkg-config"
GOGCCFLAGS="-fPIC -marm -pthread -Wl,--no-gc-sections -fmessage-length=0 -fdebug-prefix-map=/tmp/go-build1086455489=/tmp/go-build -gno-record-gcc-switches"

必要なのは、上のリストでGOOS=linux GOARCH=arm GOARM=6の部分、

ビルドを以下のコマンドで実施して、

$ GOOS=linux GOARCH=arm GOARM=6 go build hello_go.go

scpでRaspberry PIに転送でうまく実行できました、最初どこかのページでGOARM=7になっていたので、それで実行すると、

$ ./hello_go

Illegal instruction

と言われたので、ラズパイ環境からそのまま使用するのが間違いないでしょう。当然ラズパイでもバージョンで異なるはずですが、ここで使ったのはかなり初期の素のラズパイB+です。

ただし、ネーティブ環境よりはビルド時間遅くなっています。これはある意味当然かもしれませんが、それでもラズパイでビルドするよりはずっとマシだと思います。

 

admin

 

 

Go Lang

今時の言語のGoをしばらく触ってみます。とりあえずのゴールはラズパイでWebサーバー構築してM5Stackとやりとりすること。node.jsと同等の機能が実現できるはずで、コンパイラーであるだけ高速でしょう。

とりあえずM1 Macと初代に限りなく近いRaspberry PIにインストールしてみました。

— M1 Mac環境 —

<install>

% brew install go

するだけ、

% go version

go version go1.19.4 darwin/arm64

が今の最新版数のようです。

VScodeはGoマークの拡張機能を二つインストールしただけでソースコード編集ができます、追加で必要ならばインストールを要求されます。

 

<directory>

ユーザディレクトリ直下にgoという名前で作成されます。

 

<初めてのソース>

定番ですが、

package main
import "fmt"
func main(){
	fmt.Println("hello Go")
}

WordPressのアドオン古くてGo言語選択できないので近そうなC++にしています。

import “fmt”は他言語のimport “sys”のようなものでしょうか。

 

<module>

そこそこの規模になるとモジュール化が必要ですが、先ほどのソースディレクトリにモジュール用のディレクトリ作成してモジュールを作成します。

% mkdir mod
% cd mod
% go mod init mod 
% cp ../hello_go.go ./
% go mod tidy
% go build
% ./mod
hello Go

全体のディレクトリ構成は以下のようになります@VScode

通常の% go runでは実行ファイルはテンポラリに作成され実行後に削除されるようですが、実行ファイルを残すためには% go buildを使います。

このようにgoコマンドのパラメータ指定で作業をコントロールできるようになっています。

 

— RaspberryPI 環境 —

https://zenn.dev/ysmtegsr/articles/20d6e0c7159be2

を参考にインストール、

$ wget https://go.dev/dl/go1.19.4.linux-armv6l.tar.gz

$ sudo tar -C /usr/local -xzf go1.19.4.linux-armv6l.tar.gz

/usr/local/go/bin/に移動して、

$ ./go version
go version go1.19.4 linux/arm

まだパスが通っていない、

パスを通す、

$ echo 'export PATH=$PATH:/usr/local/go/bin' >> ~/.bashrc
$ echo 'export PATH=$HOME/go/bin:$PATH' >> ~/.bashrc

$ source ~/.bashrc

Macと同じような簡単なソースファイル(main.go)をgo_prj配下に作る、

package main

import "fmt"

func main() {
    fmt.Println("Hello world")
}

$ go mod init go_prj

$ cd go_prj

$ tree ../go_prj
../go_prj
├── go.mod
├── main
└── main.go

$ go run

コンパイル実行だとRaspberryPIでは数秒待つから遅い

$ go build -o main

$ ./main

で実行ファイル呼び出すと高速(当然ですが)、この起動時間待ちの雰囲気はnode.jsの起動でも同じだからRaspberry PiではGoをbuildして使うのが普通になると思います。

 

Go言語の第一印象

随所に現代的(ビルド環境やソースコードの検証など、まだイントロしか読んでいないからこの程度)なところを見ることができます。既存の言語はバージョンアップでも過去との互換を考えないといけないわけですが、新たな言語はその時点で必要な機能を順位づけして言語仕様や開発環境を決めることが出来るわけですから。

 

admin