大和魂

本居宣長の言う大和魂というのは、維新の志士そして旧日本軍の精神につながっていると思いますが、宣長の言う大和魂は決してナショナリズムではなくナショナリティのことを言っているだけだろうと思う。したがってそれを都合よくナショナリズムに解釈するのは間違っている。漢意(からごころ)は本来の日本人の精神とは違うから大和魂を大切にするのは、宣長が決して儒教を知らなかった訳ではないから、守破離の結果として大和魂に行き着いたという風に解釈すべきだろう。

 

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『論語と算盤』

渋沢栄一のこの本は有名ですが、最近宮崎市定全集の『論語』を読んでいて改めて『論語と算盤』のことを思い出す。

論語と算盤に書かれていることは、① 社会に害を与えることなく正しく生きて、② 社会に貢献できるように利益を出しなさいということだろうと思うけれども、それって最近話題のSDG然りで時代環境と共に多少の変遷はあるけれども本質においてビジネスの基本であることに変わりはない。

一番近いと思える考え方はbusiness ethicsとでもいうべきものでは無いかなと思うけれども。してみるとおよそ2,500年前の論語が現代でもかなり通用するというのは、人類というのはわずか数千年では全く進化していないということになります。

 

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Gibbon

Gibbonの”The history of the decline and fall of the Roman Empire”は古典的な名著と言われているので、前から候補にはあがってましたが、ようやく全体を2割ぐらいに圧縮したバージョンで読んでみることにした。

古代より帝国の衰亡は必然ですが、なぜローマ帝国は10世紀以上もの間存在出来たのかがキーワードです。

 

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